防水工事の絶縁工法とはどんなもの?メリットとデメリットを紹介!

「絶縁工法で防水工事をするとどのようなメリットがあるのかな」 建物を雨や風邪、紫外線から守る防水工事は、工法によって耐久性や特徴が違います。 そこで今回は、最近話題となっている絶縁工法のメリットとデメリットを紹介します。

□絶縁工法とは?

絶縁工法は下地の状況があまり良くない時、特に下地が水分を含む可能性のある場合に採用されます。 絶縁工法とは、新しい防水層を下地に密着させずに、下地と新たな防水層の間に通気層を作成し、下地の中の水分を外部に上手く出してしまうものです。 たまに防水層がボコボコ膨れているケースを目にすることがあります。 それは下地に水分があることを無視し、新たな防水層を上から接着工法や密着工法で施工した際に起こるものです。 どちらも下地にしっかり密着させる工法です。 しかし、下地に水分が溜まっている状態で行うと、ボコボコ膨らんだり、密着や接着ができなかったりする可能性があります。 そのような事態を防ぐために行われるのが絶縁工法です。 この工法で防水層を設置すれば、気温が高い状態で発生する下地からの蒸気により防水層が膨らむことを防ぎます。 下地から蒸気がでれば、通気層の中を蒸気が移動し、最終的に脱気装置から外部に排出されます。  

□絶縁工法のメリットとデメリットについて

絶縁工法のメリットは3つあります。 1つ目は、防水層が下地の影響を受けないことです。 先程も紹介した通り、絶縁工法を採用すれば下地にヒビが入っていたり、水分を含んでいたりしても影響されないため、防水工事が可能です。 建物が地震で揺れても防水層が建物に引っ張られることがないため、破断などが起こりにくい特徴もあります。 2つ目は、耐久性が長いことです。 下地の影響を受けず、下地から発生した蒸気も上手く外に排出できるため、耐久性が長くなります。 3つ目は、メンテナンスコストが抑えられることです。 比較的安価な工事ですので、メンテナンスコストを削減できます。 一方で、軽歩行はできるが、重歩行には不向きであるというデメリットもあります。 唯一のデメリットは重さがかかる歩行は行えない点です。 そのため人が日常的に歩くような場所には向いていません。 ですから、この工法は屋上などあまり人の行き来がない場所に向いています。

□まとめ

絶縁工法のメリットとデメリットについて解説しました。 防水工事をする際は、今の下地の状況に合わせて選ぶことが大切です。 今回の記事を参考にぜひ一度絶年工法を検討してみてくださいね。

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