「透湿性の高い塗料って何が良いのだろうか」
塗料には機能的なものがいくつかありますが、そのうちの1つが透湿性塗料です。
本記事では透湿性塗料とはどんな効果があるのか、そのメリットやデメリットとあわせてご紹介します。
□透湿性とは?
透湿性塗料とは、壁内部に溜まりやすい湿気を逃がしやすくする塗料のことです。
これは液体である雨と、気体である湿気の分子の大きさの差を利用し湿気のみ通しています。
外壁塗装で透湿性が低い塗料を使用すると、湿気の逃げ道を防ぎ、塗膜の膨れや浮きに繋がります。
一方で、透湿性塗料を使うと完璧にとは言わないでも壁内部の湿気を逃がしてくれるため、湿気の多い地域にピッタリでしょう。
ご自身の家に透湿性塗料は必要なのか迷われる方も多いと思います。
透湿性塗料は建物の構造や外壁材に合わせて選ぶことが大切です。
以下で透湿性塗料を使った方が良い外壁材を紹介します。
1つ目は、直張りサイディング外壁です。
サイディング外壁には直張りサイディングと、通気工法サイディングがあります。
後者であれば問題ないものの、前者だと内部に通気層がありません。
そのため、透湿性塗料の低い塗料を使うと、湿気が外に出にくく、膨れが生じることがあります。
従って、直張りサイディングの場合は透湿性の高いものがオススメです。
2つ目は、モルタル外壁です。
モルタル外壁の大半が直張り仕上げであり、通気する空間がありません。
またモルタル自体、水分を吸収しやすく、劣化で雨水が浸入したまま塗装を行えば膨れがよく発生します。
従ってモルタル外壁にも透湿性の高いものが良いと言えます。
□透湿性塗料を選ぶメリットとデメリットについて
透湿性塗料のメリットは、通気性が良く、塗膜の異常を防止することです。
透湿性塗料は塗膜の中に溜まる湿気を抜く働きを良くするため、湿気の影響を抑制します。
これにより建材や構造材の腐食や建物の結露を防止、建物の構造躯体の腐食、シックハウス症候群を防げます。
以上のようなメリットがあるため、注目されています。
透湿性塗料のデメリットは、透湿性の機能も100パーセントではないことです。
湿気を出す働きを良くするといっても、全ての湿気を抜ける訳ではありません。
つまり、透湿性塗料で塗装しても結露が起こる可能性があります。
□まとめ
透湿性塗料は湿気を排出し、内外壁材の状態を適切に保つための重要な働きがあります。
しかし、その機能は万全ではなく、限界があることも押さえておきたいポイントです。
今回の記事を参考にぜひ透湿性塗料について検討してみてください。
コメント
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。